
構築と破壊の5月
人生で一度だけ宇宙人に誘拐されたことがあります。
忘れもしない。
あれは平成12年の夏、車の免許を取るために合宿で新潟まで行ったときでした。
一人部屋で寝ていると窓からふわふわUFOが降りてきて、僕に向けて光を発したら吸い込まれました。
ふと気がつくと手術台のような上に仰向けに寝かされていて身動きができない。
右側に2人、左側に1人、僕の顔を覗き込むように見ているのですが、天井の光が眩しくてこちらからは顔が見えないんです。そのうち一人の宇宙人がピンセットのようなものを手に持ち、そのまま自分のお腹へブスッと刺しました。
ぐはっ!となった瞬間、自分の寝ていた部屋に戻っていて、そのまま1時間ぐらい体中が麻痺して動けない。
体が動かないので、隣の部屋で寝ている友達にも連絡ができない。
しばらく悶えていましたが、疲れてしまってそのまま寝てしまいました。
次の日からは何もなかったのですが、それから一年くらいの間は、よくお店の入り口にある防犯ブザーが僕が通るとよく鳴るようになりました。きっと宇宙人が僕の体に埋め込んだチップか何かが反応したんだと思う。
これ別にウケとか狙ってないんで。ほんとです。
そんなお話でした。
こんばんわ。
宮川です。
5月は吹雪はライブがありません。
レコーディングをするためです。
いまはメンバーとスタジオに入って、収録する最終アレンジを決めているところです。
ただ、これがなかなか決まらない。
スタジオにパソコンを持ち込んで一人一人のフレーズを細かくチェックするのですが、やはりちゃんと聞くと雑な部分が見えたりとか、リズムが合ってなかったりとか。
ライブの興奮を残しつつ構築していくのはなかなかの作業になります。
一曲はもうライブ演奏して半年以上経ちますが、その曲は大幅なアレンジ変更でもう原型が半分以上無くなり、また新しく構築中です。
そう、5月は構築と破壊の繰り返しなのです。
今度は僕たちが吹雪の曲にマイクロチップを埋め込んで、より美しい曲に書き換えなくてはいけない。
そして皆さんに早く届けたいのですが、それはまだ先になりそうです。
でも、いままでライブで演奏していたものを、改めて録音してじっくり聞くとなかなか面白いもんです。
客観的に聞けるというか、こんなにカッコイイ曲だったのか!とか(自分でいうのもなんですが)、やっと姿が、輪郭が見えてきたような。
例えるなら、まだお腹の中にいる赤ちゃんを内視鏡で覗く感覚でしょうか。ちょっと興奮するような。
まだそんな経験はありませんが。
まぁ、焦らずじっくりと、吹雪らしい音楽を作っていきたいと思います。
5月病にお気をつけて。
宮川